昨日のクリスマスが終わり、
今日はクリスマスツリーを片付けるご家庭も多いのではないでしょうか。

きらきらしていた飾りを外し、箱にしまう時間は、
楽しかった思い出をそっと胸にしまうような、少し名残惜しいひとときでもあります。

さて、この「片付け」という行為。
日本では雛人形にまつわる、こんな言い伝えを耳にしたことがある方も多いと思います。

「雛人形を早く片付けないと、お嫁に行けない」

これは、実は迷信。
本来は女の子の将来を縛るような意味ではありません。

この言葉が生まれた背景には、
行事のあとの片付けをきちんとできる子に育ってほしい
物を大切に扱い、節目を意識できる人になってほしい
そんな親の願いが込められていました。

飾るときも、片付けるときも、
「ありがとう」「また来年ね」と声をかけながら行うこと。
それ自体が、子どもへの大切なしつけであり、心を育てる時間だったのです。

クリスマスツリーを片付け、
次の季節へと少しずつ気持ちを整えていくこの時期。

行事を大切にし、終わりをきちんと迎えることは、
暮らしを丁寧に重ねていくことにつながっていきます。

片付けの時間も、家族の思い出のひとつ。
そんなことを感じながら迎える、12月26日です。