【ブログ】雛人形選び。迷いに迷った屏風。5段飾りに一番似合うのは—？
■ 2025/12/09（火) 【ブログ】雛人形選び。迷いに迷った屏風。5段飾りに一番似合うのは—？
週末にご来店くださったご家族。
ずっと気になっていた5段飾りを、ついに見に来てくださいました。
「お人形の衣裳はすぐに決まったんです。でも、屏風がどうしても迷ってしまって…」
そうお話しくださったお客様。
お衣裳は、お殿様は黄櫨染の品格ある色合わせ。
お姫様も、令和即位の儀式で雅子様がお召しになった衣裳をモデルにデザインされた衣裳です。
今回のお雛様は、衣裳のやわらかな色合いやお顔立ちの雰囲気から、
“上品さ”と“可愛らしさ”の両方を大切にされていることが、すぐに分かりました。
5段飾りは、お殿様・お姫様・三人官女・五人囃子・随身・仕丁と、お祝いの世界が段を重ねて広がります。
だからこそ、屏風が与える印象はとても大きいのです。
お客様が最後まで悩まれたのがこの2つ。
・桜の刺繍入り屏風
・金屏風
桜の刺繍は、衣裳の華やかさをやさしく包み込み、可憐な雰囲気が際立ちます。
一方で金屏風は、段飾り全体の格式を高め、お祝いの晴れやかさをしっかりと演出。
どちらもお雛様に似合うからこそ、悩んでしまう気持ちがよく分かります。
何度か見比べたのち、スタッフが金屏風に取り替えたとき、
お雛様の雰囲気が一気に変わり、凛とした華やかさが広がりました。
そして、まるでその変化を感じ取ったかのように——
お座りしておもちゃで遊んでいた赤ちゃんが、ふっとお雛様の方を見上げたのです。
黄櫨染の衣裳が、金屏風の輝きにふんわり映え、
5段飾りの晴れやかな世界がより深く完成した瞬間でした。
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