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【ブログ】芒種の候 - 蟷螂生(とうろうしょうず)の季節に寄せて

■ 2025/06/05(木) 【ブログ】芒種の候 - 蟷螂生(とうろうしょうず)の季節に寄せて
六月に入り、暦の上では芒種を迎えました。
七十二候の一つ「蟷螂生(とうろうしょうず)」は、カマキリが姿を現す頃。前足を合わせたようなその姿は、まるで祈りを捧げているかのようで、古くから日本人の心に親しまれてきました。梅雨の季節に静かに準備を進める私たちも、どこか通じるものがあるかもしれません。

蟷螂の祈りと人形作りの精神
カマキリが両前脚を合わせたような仕草は「祈る」姿に見え、日本では古くから「祈祷師(きとうし)」とも呼ばれてきました。その真摯な姿勢は、一刀一彫、一針一針に込める人形師の心にも通じるものがあります。
当店では、雛人形や五月人形の制作において、常に祈りの心を大切にしています。
子どもたちの健やかな成長を願い、邪気を払い、幸せを招く——それは節句人形に込められた変わらぬ願いです。

伝統を守る雨の日々
カマキリが静かに生まれ出るこの季節は、雨の日が多く、自然界もじっと内に力を蓄える時。私たち人形師も、この静かな時期に次の作品への想いを深めています。
岩槻の地で江戸時代から受け継がれてきた技術、繊細な衣裳着人形の縫製技法。
そして、凛々しい武者人形や兜飾りの造形美。
これらの伝統を大切に守りながらも、現代の暮らしに調和する節句人形を目指して、日々努力を重ねています。

「待つ」ことの尊さ
蟷螂が獲物を捕らえるとき、じっと動かず時を待つように、良い人形作りにも「待つ」という姿勢が欠かせません。木材を乾燥させる時間、塗料が乾くのを待つ時間、布地の染色や糊付けが定着するのを待つ時間。
何事も焦らず、適切な時を待つことで、より良い作品が生まれます。
梅雨の季節、自然の摂理に従い、次の節句に向けて着実に準備を進めてまいります。

季節の移ろいとともに
芒種の候、これから本格的な夏を迎えるまでの大切な準備期間。
雨に打たれる稲や麦が、やがて実りの季節を迎えるように、私たちの手による節句人形も、この時期の準備があってこそ、来年の節句に美しく咲き誇ることができるのです。
蟷螂生の季節、皆様のご家庭にも穏やかな時間が流れますように。
そして、次の節句には、また素晴らしい人形たちとの出会いがありますように。
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  初節句は雛人形・五月人形専門店 埼玉岩槻の小木人形へ

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